LINDA HOYLE

1968年リントン・ネイフ、グラント・サーペル、モ・フォスター、マイク・ジョップが結成していたグループにリンダ・ホイルが加入する。その後彼らはAFFINITYと名乗る。
1969Vertigoと契約を結び、1970年にはアルバム「AFFINITY」を発表。
そのアルバムはカヴァー曲中心ながらも淡いブリティッシュ色とジャジーな面が渾然一体となった傑作であったが、商業的な成功を収めることは出来なかった。
1971年、リンダ・ホイルはグループを脱退する。(AFFINITY72年に活動停止)

脱退後、ロニー・スコットのアドヴァイスによりリンダ・ホイルはソロ・アルバム制作に着手する。
ニュークリアスのメンバーがバック・バンドを務め、
71年後半に「PIECES OF ME」を発表。
その後、彼女は結婚しカナダへ移住、表立った音楽活動からは身を引く。

AFFINITY REVIEW (当サイト内レヴュー)

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うーん、わざわざ単独でページ作るまでもなかったかな、と思っちゃったり。。
アルバムはヴァーティゴに残した1枚だけだし、、。
とりあえず、アフィニティのリンダ嬢しか知らない人はすぐにでも買って、彼女にノック・アウトされてください。
恋しちゃいそうになるくらいの素敵な1枚です。で、演奏はニュー・クリアス。言うことはありません。
現在はエアー・メイル・レコーディングから紙ジャケが発売されていますが、素晴らしい出来です。現物知りませんが・・・。このジャケ↓大好きです。

 

PIECES OF ME

CHRIS SPEDDING -guitars
JOHN
 MARSHALL -drums & percussion
JEFF
 CLYNE -bass & electric bass
KARL
 JENKINS -piano,electric piano & oboe
COLIN
 PURBROOK -plays piano on Barrel house music
LINDA
 HOYLE -vocals

ORCHESTRA ARRANGED AND COMDUCTED BY KARL JENKINS
PRODUCED
 BY PETE KING FOR RONNIE SCOTT DIRECTIONS

1971年発表の唯一のアルバム。
アフィニティー脱退後、ロニー・スコットによりソロ・アルバム制作を薦められる。それによりカール・ジェンキンスを中心としてニュー・クリアスのメンバーがバック・メンバーとして参加。
今更彼らの演奏能力は言うに及ばないだろう。クリス・スペディングのギターを始め、カール・ジェンキンスのオーケストラ・アレンジ、リンダ・ホイルの歌唱を引き立てる透明な(時には力強い)ピアノと全てが彼女のための演奏であるかのように思える徹底ぶりだ。
勿論アフィニティーとこちらのアルバムを比べるわけにはいかないが、こちらはより大人度が増した一枚である。1曲1曲の完成度がズバ抜けている。
2002年以降のCDではリンダ・ホイルがこれらの曲へのコメントが掲載されているのでそちらも参考にされたし。
M1,BACKLASH BLUES
M2,PAPER
 TULIPS
M3,BLACK
 CROW
M4,FOR
 MY DARLING
M5,PIECES
 OF ME
M6,LONELY
 WOMEN
M7,HYMN
 TO VALERIE SOLANAS
M8,THE
 BALLAD OF MORTY MOLE
M9,JOURNEY'S
 END
M10,MORNING
 FOR ONE
M11,BARREL
 HOUSE
なんと言ってもM1,ニーナ・シモンのカヴァー、バックラッシュ・ブルースだろう。ブルーズである。クリス・スペディングのブルーズ・ギターは言わずもがな、リンダ・ホイルのブルージーな歌いまわしには鳥肌が立った(ジャニス・ジョップリンも目じゃない)。そしてM2のペーパー・チューリップスのバラードへ。リンダ・ホイルの透明で美しい歌声が堪能できる。アップ・テンポな曲やジャジーな曲と基本的に曲はバラバラ(盛り沢山)なのだが、単純に曲が素晴らしい。そして演奏がくっきりとした骨格を作り出しているためアフィニティーと比べれば屈強な印象を受ける。タイトル曲での動と次曲の静、等の曲のギャップ(コントラスト)もまた良い。M11はMILDRED BAILEYのジャズ・ナンバー(コリン・パーブルックが参加)。ここでもまた違った彼女の歌が聴ける。
心の奥底から力が漲ってくるような傑作である。これで彼女が引退してしまったのが非常に悔やまれる。が、きっとその後も素敵な人生を送っているに違いない、とこれを聴くといつも思わされる。

 

 

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