LINDA HOYLE |
1968年リントン・ネイフ、グラント・サーペル、モ・フォスター、マイク・ジョップが結成していたグループにリンダ・ホイルが加入する。その後彼らはAFFINITYと名乗る。 脱退後、ロニー・スコットのアドヴァイスによりリンダ・ホイルはソロ・アルバム制作に着手する。 →AFFINITY REVIEW (当サイト内レヴュー) |
うーん、わざわざ単独でページ作るまでもなかったかな、と思っちゃったり。。 アルバムはヴァーティゴに残した1枚だけだし、、。 とりあえず、アフィニティのリンダ嬢しか知らない人はすぐにでも買って、彼女にノック・アウトされてください。 恋しちゃいそうになるくらいの素敵な1枚です。で、演奏はニュー・クリアス。言うことはありません。 現在はエアー・メイル・レコーディングから紙ジャケが発売されていますが、素晴らしい出来です。現物知りませんが・・・。このジャケ↓大好きです。 |
PIECES OF ME |
CHRIS SPEDDING -guitars JOHN MARSHALL -drums & percussion JEFF CLYNE -bass & electric bass KARL JENKINS -piano,electric piano & oboe COLIN PURBROOK -plays piano on Barrel house music LINDA HOYLE -vocals ORCHESTRA ARRANGED AND COMDUCTED BY KARL JENKINS |
1971年発表の唯一のアルバム。 アフィニティー脱退後、ロニー・スコットによりソロ・アルバム制作を薦められる。それによりカール・ジェンキンスを中心としてニュー・クリアスのメンバーがバック・メンバーとして参加。 今更彼らの演奏能力は言うに及ばないだろう。クリス・スペディングのギターを始め、カール・ジェンキンスのオーケストラ・アレンジ、リンダ・ホイルの歌唱を引き立てる透明な(時には力強い)ピアノと全てが彼女のための演奏であるかのように思える徹底ぶりだ。 勿論アフィニティーとこちらのアルバムを比べるわけにはいかないが、こちらはより大人度が増した一枚である。1曲1曲の完成度がズバ抜けている。 2002年以降のCDではリンダ・ホイルがこれらの曲へのコメントが掲載されているのでそちらも参考にされたし。 |
M1,BACKLASH BLUES M2,PAPER TULIPS M3,BLACK CROW M4,FOR MY DARLING M5,PIECES OF ME M6,LONELY WOMEN M7,HYMN TO VALERIE SOLANAS M8,THE BALLAD OF MORTY MOLE M9,JOURNEY'S END M10,MORNING FOR ONE M11,BARREL HOUSE |
なんと言ってもM1,ニーナ・シモンのカヴァー、バックラッシュ・ブルースだろう。ブルーズである。クリス・スペディングのブルーズ・ギターは言わずもがな、リンダ・ホイルのブルージーな歌いまわしには鳥肌が立った(ジャニス・ジョップリンも目じゃない)。そしてM2のペーパー・チューリップスのバラードへ。リンダ・ホイルの透明で美しい歌声が堪能できる。アップ・テンポな曲やジャジーな曲と基本的に曲はバラバラ(盛り沢山)なのだが、単純に曲が素晴らしい。そして演奏がくっきりとした骨格を作り出しているためアフィニティーと比べれば屈強な印象を受ける。タイトル曲での動と次曲の静、等の曲のギャップ(コントラスト)もまた良い。M11はMILDRED BAILEYのジャズ・ナンバー(コリン・パーブルックが参加)。ここでもまた違った彼女の歌が聴ける。 心の奥底から力が漲ってくるような傑作である。これで彼女が引退してしまったのが非常に悔やまれる。が、きっとその後も素敵な人生を送っているに違いない、とこれを聴くといつも思わされる。 |