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50,50s   vol.1

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BILLY HOLIDAY
STRANGE
 FRUIT

SIDE ONE 1,2 SIDE TWO 1,4
FRANKIE
 NEWTON -trumpet;  TAB SMITH -alto sax;  KENNETH HOLLON,STANLEY PAYNE -tenor saxes;  SONNY WHITE -piano;  JAMES McLIN -guitar;  JOHN WILLIAMS -bass;  EDDY DOUGHERTY -drums
SIDE
 ONE 3,4,5 SIDE TWO 3,5
EDDIE HEYWOOD -piano;  DOC CHEATHAM -trumpet;  LEM DAVIS -alto sax;  VIC DICKENSON -trombone;  TEDDY WALTERS -guitar;  JOHN SIMMONS -bass;  BIG SID CATLETT -drums
SIDE ONE 6 SIDE TWO 2,6
EDDIE HEYWOOD -piano;  JOHN SIMMONS -bass;  BIG SID CATLET -drums
(これらはレコード表記のクレジットです。
CD盤は曲順が大幅に変更されていたり、ボーナス・トラックが追加されています)
BILLY HOLIDAY -vocals
(以下はLP表記の曲順です。CDの曲順とは違います)
SIDE ONE
M1,YESTERDAYS
M2,I
 GOTTA RIGHT TO SING THE BLUES
M3,I'LL
 BE SEEING YOU
M4,I'LL
 GET BY
M5,I
 COVER THE WATERFRONT
M6,LOVER
COME BACK TO ME
SIDE
 TWO
M1,STRANGE FRUIT
M2,SHE'S
 FUNNY THAT WAY
M3,HOW
 AM I TO KNOW
M4,FINE
 AND MELLOW
M5,MY
 OLD FLAME
M6,ON
 THE SUNNY SIDE OF THE STREET
(こちらが現行のCDの曲順です)
M1,STRANGE FRUIT
M2,YESTERDAYS
M3,FINE
 AND MELLOW
M4,I
 GOTTA RIGHT TO SING THE BLUES
M5,HOW
 AM I TO KNOW
M6,MY
 OLD FLAME
M7,I'LL
 GET BY
M8,I
 COVER THE WATERFRONT
M9,I'LL
 BE SEEING YOU
M10,I'M
 YOURS
M11,EMBRACEABLE
 YOU
M12,AS
 TIME GOES BY
M13,HE'S
 FUNNY THAT WAY
M14,LOVER
 COME BACK TO ME
M15,I
 LOVE MY MAN
M16,ON
 THE SUNNY SIDE OF THE STREET
(CDの)M1〜M4;1939年4月20日録音、M5〜M8;1944年3月25日録音、M9〜M12;1944年4月1日録音、M13〜M16;1944年4月8日録音、いずれもニューヨークにて。
本作は1939年から1944年の間に残された彼女の歌った曲を集めたもので最高傑作とも名高い名盤である。
この辺の年代になると、さすがに音が悪くて聴き難いが、女性ヴォーカルのスタンダードと言えばまさしくビリー・ホリデイだろう。聴かないわけにいかない。でもこのプチプチといった時代のヒスノイズが彼女のヴォーカルを色濃くしていると思うのは私だけだろうか。
CDではビリー・ホリデイの代表曲のタイトル曲から始まるのだがとりあえず暗い。ストレンジ・フルーツとはリンチの末、黒人の遺体がポプラの木に吊るされた事を差した言葉で、それに彼女の父親の死を重ね合わせた静かな思いが綴られた曲である。単なる人種差別への批判のようなものでない。それが一層暗くて怖い。この曲で始まるせいか、全体的に暗いムードに包まれたアルバムのように錯覚してしまうが、実際はそれほど暗くないのでご安心を。
彼女の声の魅力は気だるさにあるように思う。ここに収められた曲はスタンダードと化しているが、やっぱり彼女の声で歌われると、ラヴ・バラードでも入りやすい。個人的には黒人版チェット・ベイカーのような感触がある。

 

SONNY ROLLINS
SAXOPHONE
 COLOSSUS

SONNY ROLLINS -tenor saxophone
TOMMY
 FLANAGAN -piano
DOUG
 WATKINS -bass
MAX
 ROACH -drums
Recorded
 in hackensack,NJ;June 22,1956.
M1,ST.THOMAS
M2,YOU
 DON'T KNOW WHAT LOVE IS
M3,STRODE
 RODE
M4,MORITAT
M5,BLUE
 7
(PRESTIGE)1956年6月22日録音。
モダン・ジャズの名盤として現代でも知らない人はいないのではないだろうか。テナー奏者としてはコルトレーンの名をすぐ出してしまうきらいがあるが、真の意味で最もテナーらしい音と言えば、ソニー・ロリンズだろう(ベン・ウェブスターかも)。つまりは男らしいという意味で。
彼が作曲した名曲「ST.THOMAS」を始め、1曲足りとも隙がなく、1曲足りとも歌えない曲がない。全て口笛で吹けるのである。特に、セント・トーマスでは軽快なノリも含め文句の言い様がない。セント・トーマスの締めと同時に、M2の出だしのテナーは最高だ。タイトル通り、女性を口説くかのような演奏(決して甘ったるくなく、力強い)がたまらない。「君は愛がなんであるかを知らない。僕が教えてあげよう」と言っているかのようである。多分こんな演奏は他にない。よくJAZZは個性の音楽と言うが、その個性的なテナーがイヤという程分かるだろうと思う。
勿論、よく語られるように、アドリヴもヤヤこしくなりすぎず、一貫して軽快でゴキゲンな所が良い。本当に初心者には有難い名盤だと思う。ジャズの楽しさ選り取りみどり、なんて言うと身も蓋もないが、極めて高レヴェルな次元においての楽しさが詰まっていると思う。

 

ART PEPPER QUARTET
MODERN
 ART

ART PEPPER -alto
RUSS
 FREEMAN -piano
CHUCK
 FLORES -drums
BEN
 TUCKER -bass
M1,BLUES IN
M2,BEWITCHED
 (魅せられて)
M3,WHEN YOU'RE SMILING (君微笑めば)
M4,COOL BUNNY
M5,DIANNE'S
 DILEMMA
M6,STOMPIN'
 AT THE SAVOY (サヴォイでストンプ)
M7,WHAT IS THIS THING CALLED LOVE (恋とは何でしょう)
M8,BLUES OUT
BONUS TRACKS
M9,DIANNE'S DILEMMAalternate take
M10,SUMMERTIME
(INTRO、現在はBLUENOTE)1956年12月28日、1957年1月14日録音。
アート・ペッパーは西海岸を代表するアルト・サックス奏者。『天才』と呼ばれた人でもある。50年代を麻薬とともに駆け巡り、60年代は麻薬で逮捕されたり病院で療養したりで不遇の時代を送ったらしい。で、今作はその彼の絶頂期でもある時期(50年代)に残された名盤である。(最高傑作はミーツ・ザ・リズム・セクション。ちなみにこれにはマイルスのリズム隊がそのまんま参加している凄い一枚)ジャケットの考え込むような憂いのアート・ペッパー、渋いですね。
さて、本作と言えば勿論、BLUES IN、BLUES OUTである。この2曲はこのレコードの始まりと終わりを示していてブルース・インは(アウトもそうだが)ペッパーの憂いのサックスで始まる。ブルーズに根ざし、気だるさと独特の浮遊感が染み入ってくる。ベン・タッカーの1音1音のベースに重量感があって思わず唸ってしまう。ブルース・アウトもM1のようにベン・タッカーのベースを土台にペッパーのアルトが憂いを帯びて自由に響く(両曲ともデュオ)。その他の曲は、結構幅広い。M1の重いデュオを抜け出すと、爽快感すら感じられるようになる。青空を見る思いだ。そう思うとブルース・イン、アウトの構成は凄い。
だから個人的にこの構成をぶち壊すボーナス・トラックは余計なお世話みたいな感があったのだけれど、それでもM10のガーシュイン作のサマータイムは捨て難い。全くこのアルバムに馴染まない曲だが、リリカルなピアノが鳴り響き、まるで落日の日が目前に迫っているような哀愁漂うペッパーのアルト・サックスが歌うだけで空気が豹変する。後半の咽び泣くアルトはいつ聴いてもゾクゾクする。
というわけで、ちょっと得した気分になれる一枚。お薦め。

 

SONNY CLARK
COOL
 STRUTTIN'

ART FARMER -trumpet
JACKIE
 McLEAN -alto sax
SONNY
 CLARK -piano
PAUL
 CHAMBERS -bass
"PHILLY"
 JOE JONES -drums
M1,COOL STRUTTIN'
M2,BLUE
 MINOR
M3,SIPPIN'
 AT BELLS
M4,DEEP NIGHT
(BLUENOTE)1958年1月5日録音。ジャズ・ファンならばお馴染みのこの一枚。このジャケット。当時のアメリカではほとんどまともな評価を得られず、半端じゃないほど悲惨なセールス(この豪華なメンバーで何故?)をもって出迎えられ、日本において爆発的に人気を博し、そこから名盤の地位まで漕ぎ着けた苦労の一枚である。とは言っても苦労の文字とは似つかわしくないほどの洗練された内容で、ジャケットのような研ぎ澄まされたクールさがなんとも言えない。お洒落という言葉も音楽に対して使うのは抵抗があるが、これはもうお洒落もお洒落。特にタイトル曲では、テーマ部分だけでなく、インプロにしてもメロディを感じることが出来、ひたすら心地良い。実は、ソニー・クラークのピアノではなく、個人的にジャッキー・マクリーンのアルトを中心に聴いてしまう。でもピアノ・ソロの微妙な跳ね方はやっぱり凄い。(特にBLUE MINOR)
書を捨て、町へ出て、これを聴きながら気取って歩け!実際に、これを聴きながら街を歩いていると、フラッとカフェとかに入ってしまいそうになる。ブルーノートを代表する名盤の一つ。

 

MILES DAVIS
KIND
 OF BLUE

MILES DAVIS -tp
CANNONBALL
 ADDERLEY -as
JOHN
 COLTRANE -ts
BILL
 EVANS -p
WYNTON
 KELLY -p (on FREDDIE FREELOADER
PAUL CHAMBERS -b
JIMMY
 COBB -ds
M1,SO WHAT
M2,FREDDIE
 FREELOADER
M3,BLUE
 IN GREEN
M4,ALL
 BLUES
M5,FLAMENCO
 SKETCHES
(CBS)1959年録音。(1959年3月2日、4月22日ニューヨークのスタジオにて録音)
ビル・エヴァンスはグループから離れていたが、マイルスが呼び寄せ参加することになった(よってウィントン・ケリーと二人クレジットされている)。マイルスはマイルス・アヘッド、マイルストーンズから追求していたモードをここで完成させた。以前のビ・バップをルーツとしたジャズとは違い、スケールを与え、従来のコード進行を離れより自由なフィールドでプレイできるよう追及したのがモード(音階)・ジャズである。ビル・エヴァンスはここでの即興について日本の墨絵を例えてライナーで述べているので参考にされたし。マイルスがモード・イディオムを正確に示したことによりKIND OF BLUEは60年代のジャズ・シーンの一つの指標ともなり、マイルスがジャズ界の帝王として君臨することになった歴史的名盤である。

さて、以上がだいたいこのアルバム解説の冒頭で述べられるような部分である。分かります?偉そうに言うわけではないが、この作品は「歴史的変遷を辿る上で」ということが付き物になりすぎているような気がする。あまりお薦めしないが、マイルスは最初にこれを聞く人が結構多いと思う。さらに言うならばこの盤でジャズを始めて聞く、という人も多いだろう。つまり、図らずともそういう入門系に入れられる名盤でありながらモード・イディオムがどうたら語るのはあまりにも不親切ではないか、と。
なんだか、カインド・オブ・ブルーの批評に対する批評になってしまった。

つまり解説は一切見ない方がいい、ということなのだがそういうワケにもいかないと思う。
私の聞き方を紹介する。先ずその1、一応KIND OF BLUEを買ってみて一度聴いてみる。おそらく、あまりピンと来ないはずだ。その2に、しばらく放置してその他のモダン・ジャズの名盤を十数枚買ってみて、繰り返し聴く。その3、飽きるほど聴いた後、もう一度KIND OF BLUEを聴いてみる。なんだかその他の盤と絶対的に違う世界観、異なった静謐とした美が感じられませんか?
特にSO WHATの始まりには違う世界がある。暗闇に恐る恐る足を踏み入れていくように、静謐なビル・エヴァンスのピアノが響く。デリケイトなハイハット・シンバルが鳴らされる。目が慣れれば勿論蒼の色彩が濃くなる。一つだけの楽器を追っていっても充分に楽しめる。特にソロの交代はなんとも言えない。
その他の曲も、ブルーズやら、スパニッシュ音楽等多彩である。M3なんて心地良すぎる(どっちでも良いがちなみにこの曲、ビル・エヴァンスは自分の曲だと主張していたらしい)
シンプルな音の連なりが非常に心地良く、聴いている回りの空気を一瞬で変えることのできる傑作である。この音をほぼ一発で演奏する風景を想像してみるとゾクゾクしてくる。
(全体的に偉そうに語ってすみません。一発でカインド・オブ・ブルーの虜なった方も勿論いるでしょう。)

 

 

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