SAMLA MAMMAS MANNA

サムラ・ママス・マンナこそが、90年以降のスウェーデン・トラッド〜プログレ・シーンの原点とも
言えるバンドである。一連の作品の質は、プログレッシヴ以外何でもなく、ジャズ・ロックを基本と
しながら、シャレを効かせたギャグ要素満載でアクが強い。
後のRIOに参加後もますます評価を高め、現在のプログレ・シーンにおいては最重要バンドとも言える。
(寧ろ、RIOに参加してから評価されたバンド)
またラーシュ・ホルメルは、フレッド・フリス並に活動範囲が広く、日本にまでその波は広がる。

サムラの活動としては1969年からサムラ〜として3枚のアルバムを残し、その後SをZに変え2枚のアルバム
発表、VON ZAMLAとして2枚、その後も再結成解散を繰り返しながら1999年オリジナル・サムラで新作発表!


SAMLA MAMMAS MANNA

LASSE HOLLMER -piano,organ,vocals
LASSE KRANTZ -bass
HASSE BRUNIUSSON -drums,vocals
HENRIK "BEBBEN" Ö
BERG -congas,percussion

1970年発表の1st。ギターレス。この1stにおいて既にサムラの要素は
確立されていると思う。テクニックもさることながら、コーラス等で見せるアホ系の
要素には、ついこちらもニヤリとしてしまう。ただ、この1stではギタリストが不在で、キーボード
が主体となっている。

M1,CIRCUS APPARATHA,いきなりサムラ節。疾走感とともにキーボードがご機嫌に響く。
もちろん、バックでは変な喋り声や、半分冗談かと思うような歌が挿入される。もはや、聴くしかない。
題名通りサーカス。時々クールになる様子も面白い。
M2,PAUSUS,牧歌的。アルプスの少女ハイジに
流れそうな小品。18秒!
M3,VIDGAT LÄGE,オルガンを主体としたジャズ・ロック。疾走感も凄いが
様々な音が凝縮され、それが大洪水を起こすかのような錯覚を覚える。
M4,SLÄDE TILL SATORI,細かい技巧が散りばめられたラウンジ風、ジャズ・ロック。リズムの
細かさ、楽しさ目一杯。
M5,SCHEKINA,落ち着いた感のあるプレイながら、その細かさには驚かされる。
M6,UVERTYR TILL SNÄLL HÄST,M2の曲がふと過ぎるが、その後はやはり細かなポリリズムと
キーボードの疾走。
M7,FLICKAN I SKOGEN,クールなラウンジ風プレイから疾走感を加えてゆく基本的な路線。
M8,MANNA JAMMA,再びアホアホ系コーラスが登場。超絶技巧ジャズ・ロック。
M9,AT-ONE-MENT,ロック的なダイナミズムとジャズ風なプレイが混じり合う。後半変なSEからそのまま
アホアホ系丸出しの演奏。きっとこういうのを真面目な顔で演っているのだと思う。
M10,SKRIK FRAN EMBASSY -live,今までのプレイは何処へやら。凄まじいテンションのプレイ。
轟音のようで、細かいようで、格好良い。
M11,FITTRAVISAN,小品。
M12,E' POP TAI,煌くようなキーボードの響きから、終曲らしい落ち着いたプレイ。
M13,CIRKUS IMPALA,M14,LAWRENCE IN SAHARA,ボーナス・トラック。

取り合えず、曲解説に適当なこと書いていますが、実際はもっと凄いのでごめんなさい。
サムラは次作MALTIDあたりからが評価が高く、この作品は忘れられがち。実際この作品も
1stながら大健闘。凡百のプログレ・バンドより遥かに高品質。保証します。
ただ、これ2001年再発されたはずなのに音が悪い!


 

PLEASE WAIT!

 

 


 

 

 

 

 


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