RENAISSANCE

ORIGINAL RENAISSANCE
1969
年、元ヤード・バーズのキース・レルフ、ジム・マッカーティーとキースの妹ジェーン・レルフ等とルネッサンス結成。
1969年にデビュー・アルバム「RENAISSANCE」を発表。
1971年に2ndアルバム「ILLUSION」を発表。
しかし、この作品を完成させる前からグループはすでに崩壊状態にあり、このアルバムはゲスト参加を伴い、完成に至る。
1972年に解散へ。

NEW RENAISSANCE
1972年、アニー・ハズラムを中心にオリジナル・グループの2NDに参加したマイケル・ダンフォード等で再結成。
因みにマイケル・ダンフォードは
1stには作曲のみの参加で、正式なメンバーではない(3rdより正式メンバー)。
メンバーもほぼ一新、ほとんど別グループと言っていい、新生ルネッサンスが誕生。(何故ルネッサンスの名前を引き継ぐことになったのでしょう?)

1972
年「PROLOGUE」(プロローグ)発表。
1973年「ASHES ARE BURNING」(燃ゆる灰)発表。
1974年「TURN OF THE CARDS」(運命のカード)発表。
1975年「SCHEFERAZADE AND OTHER STORIES」(シェヘラザード夜話)発表。
1976年「LIVE AT CARNEGIE HALL」(ライブ・アット・ザ・カーネギー・ホール)発表。
1977年「NOVELLA」(お伽噺)発表。
1978年「A SONG FOR ALL SEASONS」(四季)発表。
1979年「AZURE D'OR」発表。
1983年には解散。
2000年に再結成され新作が発表され、現在は発掘音源等も頻繁にリリースされている模様。

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先述した通り、ルネッサンスは仁期に別れます。
オリジナル・グループの方はフォーク・ロックで、第二期ルネッサンスは、フォークを下地にクラシカルな響きを取り入れた構成力のあるグループです。

初めてルネッサンスを聞こう、と言う方は、第二期を絶対的にお薦めします。「燃ゆる灰」「運命のカード」をどうぞ。カーネギー・ホールでの2枚組みライブでも良いと思われます。
いきなり大作が聴きたい、という方は最高傑作とも名高い「シェヘラザード」を。個人的には「燃ゆる灰」が一番好きなのですが。
一般的には78年作「四季」までがピークのように思われているようです。(私はその後は聴いたことないので・・。)

 

ASHES ARE BURNING

JOHN TOUT -keyboards,vocals
ANNIE
 HASLAM -lead vocals,assorted percussion
JOHN
 CAMP -bass guitar,vocals
TERENCE
 SULLIVAN -drums,percussion,vocals
GUEST
ANDY POWELL -guitar on "ASHES ARE BURNING"
MICHAEL
 DUNFORD -acoustic guitar
1973年発表の2ndアルバム。邦題:燃ゆる灰。
1st(プロローグ)発表後、ギタリストのロブ・ヘンドリーが脱退する。そのため、ゲストとしてマイケル・ダンフォードが参加(彼はこのアルバムでも全ての曲で曲作りに関っている)、M6のみウィッシュボーン・アッシュのギタリスト、アンディ・パウエルが参加し、素晴らしいギターを聴かせてくれる。
本作は二作目ながら、全く隙がない。ピアノを中心としたクラシカルな響きと共に、英国らしい気品の高さ、ブリティッシュ・フォークの素養、ロックのダイナミックな質感(M1,M6に顕著)、全ての要素が結集した傑作である。彼等のアルバムで一番バランスが取れているのではないだろうか。ここで彼等は自分達のスタイルを確立させ、一つの頂点を極めた。
そして何よりもアニー・ハズラムのハイトーン・ヴォイスだろう。この声こそルネッサンスの神秘的な透明感の象徴である。いつ聴いても溜息が出る。(因みにジャケットはヒプノシス、2種類ジャケットが存在している)
M1,CAN YOU UNDERSTAND? ピアノとアコースティック・ギター、ベース、ドラムがまさしく一体となって高揚感を高めるイントロダクション。アニー・ハズラムの歌のクリアな響きと舞い上がるようなアコースティック・ギターのリズム。これほど素敵な気分にさせてくれる曲はそうはない!
M2,LET
 IT GROW  格調高いピアノが鳴り、優しく穏やかなアニーが歌うバラード。
M3,ON
 THE FRONTIER
M4,CARPET
 OF THE SUN  彼等の代表曲。
M5,THE
 HARBOUR  (港にて) ドビュッシー?非常に象徴的なピアノ部分を挟んだ、これ以上ないというほどの哀愁曲。
M6,ASHES
 ARE BURNING  (燃ゆる灰) 一期一会の感動。後半アンディ・パウエルの超名演ギター・ソロ。
秋から冬へ(晩秋)、早朝の霜が降りる頃のような透明感。絶対にルネッサンスにしか出せないような描写がてんこもりだ。そこにクリアで伸びのあるアニーのヴォーカルが乗る。言葉がない。
特にタイトル曲では11分の大作ながら、瞬間の描写に心が高鳴って行く様は感動という言葉だけでは決して足りない。他人に見せたくない自分だけの風景、自分だけの宝物にしたいような曲である。単にドラマティックというような曲ではない。タイトル通り、火が消えていくような哀愁が心を揺さぶる。
近頃美的な感動していない方はどうぞ。そこいらのお涙頂戴系の映画なんかよりよっぽど泣けますよ。
私の一生分以上の情感が詰まっているような気がする。

 

 

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