QUEEN

1970年、スマイルというバンド(ロジャー、ブライアン)にフレディ・マーキュリーが合流。
フレディの提案により、バンド名をクイーンに改名。
ベーシストはかなり入れ替わり、1971年にジョン・ディーコンが加入。(稀有なことに、この後は解散までこのメンバー)

1973年、英EMIと正式に契約を結び、7月『炎のロックン・ロール』のシングルを発表。
同月、『戦慄の王女』で全英アルバム・デビュー。(売れるには、売れたが評論家受けは最悪)ちなみに、周知の通り、日本では結構好評で、女性中心に人気沸騰。
その後、1974年に『QUEEN U』を発表、何やらグラムの人みたいな扱われ方をします。同年11月に『シアー・ハート・アタック』を発表。(相変わらず英国でも売れています。)この頃辺りから、評論家からの評価もうなぎのぼり。もちろん、日本では熱狂的なファンが生まれています。

1975年には、初来日。熱狂的な女性ファンによる支持が彼等を驚かせる。(周知の通り、この後日本びいきバンドに)
同年10月にはシングルとして『ボヘミアン・ラプソディ』を発表。この頃から彼等は英国の国民的バンドとして認知されるようになる。11月には『オペラ座の夜』を発表。

その後パンク・ムーヴメントをも、彼等なりに乗り越え、スターの座を不動のものとする。(しかし、80年代中盤以降はあまり評価も著しくない。)
この後の彼等のバイオグラフィは公式HPを参考にして下さい。(適当でごめんなさい)

1991年には渾身の力作『イニュエンドウ』を発表する。同年、11月23日フレディはHIV陽性であることを告白。翌日ロンドンの自宅にて死去。享年45歳。

1995年には遺作となる『メイド・イン・ヘヴン』をメンバーにより完成させ、発表する。
もちろん、数々の彼等のソロ作品も発表されています。

日本公式HP(http://www.toshiba-emi.co.jp/queen/)

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かなり適当なバイオグラフィで本当に申し訳ないです。ファンの方にこの場を借りてお詫びします。

多分70年代のハード・ロックにハマったなら、自動的に手にとるアーティストでしょう。現在では2004年放送のドラマ(名前がわからん)の影響で、様々な人々がCCCDのベスト版を聴いたと思われます。そのCDを買おうとする人には、きちんと説明し、グレイテスト・ヒッツを薦めてあげましょう。
ちなみに、私は全てを聴いていません。(詳しく言えば80年以降はイニュエンドゥしか持っていません)
更に詳しく言えば、実はごく初期にしか興味がなかったりします。で、もちろんクイーン・ファンと言えるような人でもないので、偉そうなことは言えないのですが、これだけは言えます。
初期の4枚は神です。

今からクイーンを聴こうと思う人は、とりあえずグレイテスト・ヒッツTを聴けばいいんじゃぁないでしょうか?で、プログレ好きの人はそれプラス初期の4枚も聴いてみて下さい。(金がなければUだけでも)

 

QUEEN U

FREDDIE MERCURY -vocals,piano/harpsichord
BRIAN
 MAY -guitars,vocals,bells
JOHN
 DEACON -bass guitar,acoustic guitar
ROGER
 MEDDOWS-TAYLOR -percussion,vocals

PRODUCED
 by ROY THOMAS BAKER and ROBIN G.CABLE and QUEEN
and
 NOBODY PLAYED SYNTHESIZER...again
1974年発表の2nd。
このアルバムはLPのA面がSIDE WHITE、B面(オウガ・バトルより)がSIDE BLACKとなっていて、ジャケットに表現されているように白と黒に分かれたトータル・アルバムの構成になっている。(一貫したコンセプトはない)
ちなみにSIDE BLACKは、フレディ・マーキュリーの世界観が表現された組曲形式の曲が連なったファンタジーテイスト溢れるものとなっている。
勿論、SIDE WHITEも秀逸な曲が詰まっていて、どちらが良いかは人それぞれだろう。
(SIDE WHITEは、メンバー各々の個性が溢れるヴァラエティに富んだ内容になっていて、SIDE BLACKは先述したようにフレディの文学性が如何なく発揮された組曲の構成をとっている。一部除く)

そして、このアルバムはブライアン・メイの所謂ギター・オーケストレーションを確立させたアルバムでもある。多重録音を繰り返し、ギターによってフルート、ヴァイオリン、オーケストラの音を模した形で、そのためクレジットにもシンセは使っていないと明記してある。
つまり、徹底された初期のクイーンの美学がこのアルバムにおいて完成している。そして多分このトータルな徹底ぶりはこのアルバムのみである。
ちなみに、ジャケはミック・ロック。
(SIDE WHITE)
M1,PROCESSION, 
ブライアン・メイによる曲で、ギター・オーケストレーションにより壮大な幕開けを彩る。
M2,FATHER TO SON,
(父より子へ) 前曲より繋がったこれもブライアンによる曲。
M3,WHITE QUEEN (AS IT BEGAN),
ブライアンによる格調高いバラード。M9と対をなすSIDE WHITEを表現した曲。
M4,SOME DAY ONE DAY, 
ブライアンによる曲で、ヴォーカルもブライアン・メイ。
M5,THE LOSER IN THE END, 
ロジャーによる曲でヴォーカルも彼。クイーンのコーラスを支えるロジャーらしい声量も抜群の力強いロック・ナンバー。
(SIDE BLACK)
M6,OGRE BATTLE, 
ここからは、フレディによる曲。テープ逆回転から始まる彼等の代表曲。
M7,THE FAIRY FELLER'S MASTER-STROKE,
(フェアリー・フェラーの神技) 次曲と組曲風になっている。
M8,NEVERMORE,
M9,THE MARCH OF THE BLACK QUEEN, 
SIDE BLACKを象徴。
M10,FUNNY HOW LOVE IS,
M11,SEVEN SEAS OF RHYE,
(輝ける七つの海)
クイーンという名前だけで、敬遠している方が実は多々いるのではないだろうか?しかし、このアルバムだけはそんな雑念を吹っ飛ばしてくれること請け合いの1枚だ。
大よそのプログレ・バンドよりプログレらしい展開を持って、更にはメロディアスでダイナミック、非常に聴きやすい珠玉の1枚である。実は私はグレイテスト・ヒッツだけで満足していた人間だったのだが、この1枚を聴いてクイーンをあらためて聴いてみようと思い、順番に70年代のアルバムを聴いた。
結果、このアルバムを超えるアルバムは無かった。いや、華麗なるレースも、世界に捧ぐもそれなりに楽しめたのだが、余りにもこのアルバムの衝撃が大きかった、というわけである。(もちろん、オペラ座の夜が最高傑作と言う方が大勢いらっしゃることは知っています)

クイーンは勿論、フレディの声により成り立っている。(勿論、他のメンバーあってこそなのだが)その声を最大限に美しく、魅力的に聴かせる彼等のプレイは終始感動的で、言葉がない。

 

 

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A NIGHT AT THE OPERA

1975年発表の4thアルバム。邦題:オペラ座の夜。
世評では、クイーンの最高傑作と謳われている。全体的に繋がるように構成された
トータリティ溢れるアルバムだ。が、どうしてもU以上だとは個人的には思えない。
しかし、個々の曲はかなり突出している。

M1,DEATH ON TWO LEGSは、非常に悪意に満ちた曲でフレディのピアノから
始まるこの曲は、重く暗い。が、クイーンはこう言った曲のほうがよく似合うと思ってしまう。
素直に格好良い。
M2、LAZING ON A SUNDAY AFTERNOONは、打って変わって
喜劇調のユーモアラスな曲。
M5、'39はブライアン・メイの作曲の中でも
ベスト3には余裕で入る曲だ。やたら難解な歌詞とは裏腹、思わず口ずさみそうな
メロディは素晴らしい。
M8、THE PROPHET'S SONG(預言者の唄)もブライアン・メイの
代表作だ。曲の構成もUらしく重厚で華麗で美しい。アカペラのコーラス部分は普通に凄い。
繋がるように
M9,LOVE OF MY LIFEは、フレディのバラードの傑作。
ブライアン・メイの重厚なギターとコーラスが重なると無敵だろう。
M
11、BOHEMIAN RHAPSODYは、言わずと知れたポピュラー・ミュージックにおける
最も有名な曲のうちの一つ。凄まじいコーラス・ワークがオペラのように重厚で
また、悲劇的な歌詞も素晴らしい。

サージェント・ペッパーと肩を並べる程の偉大な名盤だ。
あまり、とやかく言う必要もないだろう。ロックを聴く人は黙っていても聴くような作品だろうし。


 

 

PLEASE WAIT!

 

 


INNUENDO

クイーン後期の最高傑作と呼ばれるアルバム。
やはり、フレディー・マーキュリー生存時による4人によるラスト・アルバムと冒頭で
書かなければならないのは悲しいものがある。
ひねくれている私は、もしこれがフレディー・マーキュリーの遺作じゃなければ
評価はどうだったのだろう、とか考えて聴いてしまうのだが、やはりこのアルバムの
パワーは80年代のアルバムとは一線をかす。
歌詞だけを見てもまさしく総決算的のようで、フレディーの思いとともに非常に重い。

1曲目、INNUENDOはボレロ調の大曲。アルバム1曲目でありながら
クライマックス的でもありWe'll just keep on trying
till the end of timeと歌うフレディーを想像すれば込上げてくるものがある。
この曲のギターにはイエスのスティーヴ・ハウが参加。
2曲目I'M GOING SLIGHTLY MADでは、it finaly happenedと歌い、一つ一つの言葉が重い。
アルバム全体としては、シンセが多用されているもののクイーン初期を
思わせる重厚な曲が多い。クイーンの特徴でもあるスタジアム・ロック風の
アレンジは好き嫌いは別として大変洗練されている。
何よりも
11曲目BIJOUから最終曲THE SHOW MUST GO ONへの繋がりは
重い。もうすぐ最後という予感は誰もが感じる重いものがある。
THE SHOW MUST GO ONでは、フレディーの歌が全て詰まっている。

涙無くして聴けない曲だろう。涙は流さずとも様々な思いが交差する。
重いものがあるが、非常にポジティヴなアルバムでもある。


PLEASE WAIT!

 

 


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