NINE INCH NAILS

マイケル・トレント・レズナーによるプロジェクト。
ライブではメンバーを率いてはいるが、基本的にトレント・レズナー一人によるプロジェクト。

DISCOGRAPHY
1989 Halo 1 : Down In It    (single)
1989 Halo 2 :
Pretty Hate Machine
1990 Halo 3 : Head Like a Hole
   (single)
1990 Halo 4 : Sin
   (single)
1992 Halo 5 :
Broken    (EP)
1992 Halo 6 : Fixed
   (EP)
1994 Halo 7 : March of the Pigs
   (single)
1994 Halo 8 :
The Downward Spiral
1994 Halo 9 : Closer to God
   (single)
1995 Halo 10v1 : Further Down the Spiral
  (American Version)
1995 Halo 10v2 : Further Down the Spiral
  (UK Version)
1997 Halo 11 : "The Perfect Drug" Versions
1997 Halo 12 :
Closure (2 video box set)
1999 Halo 13 : The Day the World Went Away
   (single)
1999 Halo 14 :
The Fragile
TO BE...

※ごめんなさい、この後も続いているのですが詳しくは分かりません。
HALOとはNINの作品のナンバリングです。

参考HP
NINE
 INCH NAILS OFFICIAL WEBSITE (www.NIN.COM)
NOTHING
 RECORDS OFFICIAL WEBSITE (www.NOTHINGRECORDS.COM)
OBJECT
 MERCHANDISE OFFICIAL WEBSITE (www.OBJECTMERCH.COM)

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現在のアーティストの中でも最重要アーティストでしょう。
作品発表毎のインターバルが毎度ながら長いので、忘れそうになります(笑。 トレント・レズナーの潔癖性にも驚いちゃいます。インダストリアル・ロック好き(ミニストリー、フィータス、他)は勿論のこと、プログレ好きにもお薦めです。
心地良さはダントツでダウンワード・スパイラルでしょう。美しさ、完成度はダントツでフラジャイルです。初心者の方は限定版の方のライブをどうぞ。
そして、忘れちゃぁいけないのが「
CLOSURE」でしょう.グロ系が苦手な方には勧めませんが、これはある意味必見です。

 

AND ALL THAT COULD HAVE BEEN

TRENT REZNOR
DANNY
 LOHNER
JEROME
 DILLON
CHARLIE
 CLOUSER
ROBIN
 FINCK
and
 more artists,,,
2002年発表。HALO SEVENTEEN。
2000年のFRAGILITY v2.0 NORTH AMERICAN 2000から編集されたライブ盤。因みに、初回限定は↑の布張りジャケットになっており、2枚組。2枚目は端的に言えばNINの静の面が表出されている。1枚目と同内容ながらライブDVDも発表されているのでこちらもお薦め(相変わらずの隠し動画満載)。
DISC ONEは、ベスト的な内容でのっけからのテンションの高さに驚く。フラジャイルで抑え気味だった爆発性を鬱憤を晴らさんばかりに表出(フラジャイルが売れなかったという鬱憤もあるでしょう)。ブロークン、ダウンワード・スパイラル的質感が強いのはNINの過去の音楽性の破壊を意図しているのだろう。やはりNINもまたクリムゾンと同じように破壊と構築、つまりプログレッシヴ的指針を持っているのである。
DISC ONEは特に新しさはないのだが、何よりも秀逸なのはDISC TWOだろう。過去の作品のリメイク、新録曲を中心にひたすら美しさを追求した音である。フラジャイルを通過したが故の美しさである。ピアノの音はイーノのアンビエント的質感すら漂わせている。改めてNINの持つ静と動のコントラストに驚かずにいられない。
M1,TERRIBLE LIE
M2,SIN
M3,MARCH
 OF THE PIGS
M4,PIGGY
M5,THE
 FRAIL
M6,THE
 WRETCHED
M7,GAVE
 UP
M8,THE
 GREAT BELOW
M9,THE
 MARK HAS BEEN MADE
M10,WISH
M11,SUCK
M12,CLOSER
M13,HEAD
 LIKE A HOLE
M14,THE
 DAY THE WORLD WENT AWAY
M15,STAR****ERS.INC.
M16,HURT
M1,SOMETHING I CAN NEVER HAVE
M2,ADRIFT
 AND AT PEACE
M3,THE
 FRAGILE
M4,THE
 BECOMING
M5,GONE,STILL
M6,THE
 DAY THE WORLD WENT AWAY
M7,AND
 ALL THAT COULD HAVE BEEN
M8,THE
 PERSISTENCE OF LOSS
M9,LEAVING
 HOPE
現在、トレント・レズナーほど世界に対して、自分に対して刃を向けているメジャー・アーティストはいないのではないだろうか。現代版ロジャー・ウォーターズ(ピンク・フロイド)的狂気である。典型的なネクラ気質オタク音楽だと思う。そして彼のような音楽はメジャーでなければ意味がない。徹底的に鋭利に研ぎ澄まされた音楽性とメッセージ性。そして徹底的にリリカルで透明、繊細な静の面。それをメインストリームに持ち込んだが故の苦悩であり怒りだからである。そしてそれに対しリスナーは自己投影し、熱狂的(イタイ)ファンが生まれている。
彼の音楽を知るにはこのアルバムが一番相応しい。というか分かりやすい。とりあえず、NINの音楽の一つの区切りとしてこのライブ・アルバムは機能している(らしい)。が、その答えは新作を聞かねばなんとも言えない。早く出して頂戴(はぁと。

 

 

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