NEU

初期クラフト・ワークに参加し、その後ノイ!を結成。3作を発表し、
クラウス・ディンガーは弟のトマス・ディンガー、ハンス・ラムペとラ・デュッセルドルフを結成。
90年代に入ってから、ラ・ノイ?にて活動。
現在においては、テクノのパイオニアとも謳われ、かなりの評価を得ているが、
当時は、プログレの方面からも無視されていたと聞く。


NEU!

KLAUS DINGER -drums etc
MICHAEL ROTHER -guitar etc

CONRAD PLANK -produce

1971年発表の1st。上にも書いている通り、現在に於いてこのビートが、テクノ、インダストリアル
の方面で、引用され続け確固たる評価を得ている。
ジャーマン・プログレの中でもかなりの重要な位置にあるバンドである。
それにしても、シンプルである。
ジャケット・ワークにしろ、この(ハンマー、アパッチ)ビートにしろ、徹底的にシンプルで
大よそ、プログレの範疇には入れられないようなサウンド形態である。
しかしながら、プログレというジャンルに当てはめられるのは、やはりプログレッシヴ(進歩的)という
意味合いが強いからであって、だからこそノイが今日まで尊敬されているのである。

で、個人的にはテクノ云々にどの程度影響を与えたか、なんて事はどうでもいい。
最初に聴いた時には、そう言った先入観が邪魔になったのが事実で、このビートが反復され、
ノイジーなミヒャエル・ローターのギターにただ、酔い痴れるのみなのであった。
どちらかと言うと、アンビエントなエフェクト効果、サイケデリックな効果が個人的には強く、
そしてやはりこのビートの根底にはロックを感じてしまう。
そこに、偶然トランス効果が発せられており、これは正しくクラウス・ディンガーも考えもしなかった
奇跡だったのではないだろうか?

M1,HALLOGALLO,取り合えず、ノイの代表曲と言うか重要曲である。エフェクトと共に、ノイを象徴する
クラウス・ディンガーの8ビートの反復。(通称:ハンマー・ビート)サイケデリックな、浮遊感漂う
ギターが舞う。10分間。非常に浸りやすく、奥が深いような気にさせるのが、ノイ・マジック。
M2,SONDERANGEBOT,アンビエント効果、エフェクトを駆使したコンクレート作品。
M3,WEISSSENSEE,前曲から繋がるように、浮遊感溢れたスロー・テンポな曲。
ギターに東洋系の匂いも感じられる。海の中を漂う極上の浮遊ミュージック。
M4〜6,JAHRESÜBERBLICK:im glück,ここから3曲が事実上1曲で組曲になっている。海の中から
交信してくるかのようなエフェクトと共に、非常にアンビエントな感覚に終始。
:negativland,ドリル音に
悩まされるかの如く、非常にノイジーになる。リズムはノイ・ビートで、相変わらずの反復。
心地よい快楽とは裏腹に、ミヒャエル・ローターのギターはノイズの洪水。ノイズ・ギターも心地よい。
編集感覚もある。
:lieber honig,何故か、歌もの。枯れた声で静かに締め括り。

個人的には、M1でノック・アウトされた。これがノイの基本であり、後に引用されるノイ・ミュージック
である。ジャーマンの中では、とりわけ浮遊感に長けている。CANのFUTURE DAYS好きにもお薦め。


 

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