THE MOODY BLUES

おそらくは、プログレの起源とも言われるのがこのムーディ−・ブルースである。
当初は、ビート・ロック・バンドだったが、2ndより大胆に方向転換。
オーケストラとの共演により、トータリティ溢れるアルバム(DAYS OF FUTURE PAST)を作る。
その後は、メロトロンと言えば、マイク・ピンダー、ムーディ−・ブルースだと言われ続ける。
そこからSEVENTH SOJOURNまでが彼等のベスト・ワークだろう。

しかしながら現在においては、プログレシッヴ・ロック・リスナーからはことごとく嫌われ、
かなり微妙な立場とも言える。(確かに、プログレッシヴ(進歩的)とは言いがたい)
しかしムーディーズの魅力は、永遠の普遍性にある。
歌が良い、それだけでいいと思う。


DAYS OF FUTURE PAST

MIKE PINDER -keyboards,vocals
JUSTIN HAYWARD -guitar,vocals
RAY THOMAS -horns,vocals
GRAEME EDGE -drums
JOHN LODGE -bass,vocals

THE LONDON FESTIVAL ORCHESTRA
PETER KNIGHT -conduct

1967年発表の2ndだが、実質上の1stアルバムと言ってよいだろう。
1stでは、当時の流行に沿ったビート・サイケ・バンドだったが、フロントマンを失い
このメンバーが集い、アルバムを作る。(1stのメンバーに後のウイングスのデニー・レイン在籍)

このアルバムは当初デラムが開発したデラミック・サウンドを試すアルバムという事で、
オーケストラとの共演を果たし、更には彼等のアイデアにより朝から晩までの時間を
アルバム一枚で表現するトータル・アルバムとなった。
こう言った、コンセプトありきのアルバム、シンフォニック性をプログレシッヴ・ロックの起源と
言ってもよいだろう。

M1,THE DAY BEGINS(一日が始まる)、オーケストラが大々的に深夜の空気を彩る。
映画の世界のような深遠なムードが高まる。
M2,DAWN:DAWN IS A FEELING(夜明け:夜明けの空)、前曲の空気を引き継ぎながら、叙情的な
歌が感動的に広がる。
M3,THE MORNING:ANOTHER MORNING(朝:アナザー・モーニング)、朝の気分を
表したかのような、軽やかなナンバー。
M4,LUNCH BREAK:PEAK HOUR(ランチ・ブレイク:ピーク・アワー)
この曲も、スピード感があり前曲のフレーズを受けながらバンド演奏へ。やはりコーラス・ワークが秀逸。

M5,THE AFTERNOON:FOREVER AFTERNOON(TUESDAY?)〜TIME TO GET AWAY
(昼下がり:永遠の昼下がり)
午後の気だるさというよりも、まどろみの中でみる優しさが染み渡る歌曲。

M6,EVENING:THE SUN SET〜TWLIGHT TIME
(夕暮れ:夕陽とたそがれ)、やや寂しげなイントロ〜歌メロから
次第に力強くなってゆく。

M7,THE NIGHT:NIGHTS IN WHITE SATIN
(夜:サテンの夜)、このサテンの夜がムーディーズの評価を
決定付けると同時にヒットを記録。感動的な盛り上がり、悲しげな曲調。全てが合わさった好曲。

オーケストラと、ムーディーズの演奏が交互に行われ、(録音は別)それがかなり自然に結びついている。
ドヴォルザーグの「新世界」の引用(?)等、完全にクラシックと融合。
曲もムーディーズらしい叙情性、涙腺直撃のメロディー等この時点でほぼ完成。
名盤!


 

 

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