ALBERT MARCOEUR
『フランスのザッパ』と呼ばれるフランス・アヴァンギャルド・ロックの奇才アルベール・マルクール。
フランス、ディジョン国立コンセルヴァトワールでクラリネットを学び、74年にアルバムをリリース。
その後、RIOにも参加。現在も自主レーベルを運営しながら活動中。最近は結構活発に過去の作品のリマスター、
未発表曲等が発表されています。
ALBERT MARCOEUR
ALBERT MARCOEUR -clarinet,sax,voice
CLAUDE MARCOEUR -drums
GERARD MARCOEUR -percussion
DÊNNIS BRÊLY -basson
FRANCOIS OVIDE -guitar
PASCAL ARROYO -bass
PIERRE VERMEIRE -clarinet,sax,trombone
FRANCOIS LASALLE -flute,sax,piccolo
etc(?)
1974年発表の1st。先ず、特徴は3人の木管楽器を配しているというところ。
奇妙なネジレ感覚と、レコメン的な音像、ユーモアラスな匂いがプンプンとしている。
ユーモアラスというのは、ジャケを見ただけで分かるだろう。非常に秀逸。(ちなみにブックレットも凄い。)
ジャケットは、ロボット化した犬(?)の中に様々な楽器が描かれていて、音も正しく
ジャケットのような緻密で、計算されたもので狂っている。
M1,C'est raté,c'est raté,いきなり退廃的な色濃いマルクールの声が乗る。
バックの音がもう凄いの一言。真面目ぶった既存の進行は欠片もない。ぐちゃぐちゃのようで
計算されているようで、突拍子のない展開に開いた口は塞がらない。特にパーカッションが
おもちゃの世界。M2,SIMONE,レコメンぽいが、隅々にわたってなんらかの仕掛けがある。
フルートが空中で飛び交い、不吉な匂いがプンプンと・・・。M5,QUE LE TEMPS EST LONG,ようやく
曲らしい曲になるが、相変わらずの展開ももちろんあり。
その他全編に渡って、不思議な世界を堪能できます。(解説不能)
アルベール・マルクールの頭の中を彷徨っていると言えばよいのだろうか、取りあえず
地球でも宇宙でも何処でもない。終始、変テコな音と音が飛び交います。
レコメンっぽいでは片付けられない。解説を拒絶する代表アルバムかもしれない。
歌詞が相当気になる。(筆者所有アルバムは輸入デジ・パック版)
多分、誰もこんなアルバム作れないと思う。必聴!
PLEASE WAIT!