BOB DYLAN |
1941年5月24日、アメリカ・ミネソタ州デュルースで生を受ける。本名、ロバート・アレン・ツィマーマン(ROBERT ALLEN ZIMMERMAN) 1958年の録音が最も初期のものと知られているが、正式には1962年『BOB DYLAN』でデビューを果たす。初期は所謂プロテスト・ソング志向でフォークの分野でその名を残していたが、その後時代の変動とともにフォーク・ロック、ロックと様々な音楽性を身につけていった。ディラン談によると、そういったことは意識していない、と語る通り、まさしく自然の流れに身をまかせたアーティストである。 現在においてアルバム発表数は40枚を超え、現在もライブ活動を行ったりと数々のディラン伝説とともに(もちろん、本人にしてみれば伝説なんぞ糞くらえかもしれないが)活動継続中。 参考までに、公式HP(http://www.bobdylan.com/) |
大変申し訳ないんですけど、もちろん40数枚の公式アルバム全部は聴いていません。 ロックが好き、と言う人にとってビートルズ、ストーンズと並んで必須のアーティストでしょう。とりあえず、60年代の激動のアルバム群はほとんど必聴です。70年代のアルバムも傑作が多くてこちらも外せないです。 未だ聴いたことがない、と言う人はとりあえず『HIGHWAY 61 REVISITED』、『BLONDE ON BLONDE』、『BLOOD ON THE TRACKS』を聴いてみて下さい。 私個人としては『THE FREEWHEELIN'』が非常に大好きで強くお薦めしたいです。 |
THE FREEWHEELIN' BOB DYLAN |
M1,BLOWIN' IN THE WIND (風に吹かれて), M2,GIRL FROM THE NORTH COUNTRY (北国の少女), M3,MASTERS OF WAR (戦争の親玉), M4,DOWN THE HIGHWAY (ダウン・ザ・ハイウェイ), M5,BOB DYLAN'S BLUES (ボブ・ディランのブルース), M6,A HARD RAIN'S A-GONNA FALL (はげしい雨が降る), M7,DON'T THINK TWICE, IT'S ALL RIGHT (くよくよするなよ), M8,BOB DYLAN'S DREAM (ボブ・ディランの夢), M9,OXFORD TOWN (オックスフォード・タウン), M10,TALKIN' WORLD WAR V BLUES (第3次世界大戦を語るブルース), M11,CORRINA, CORRINA (コリーナ、コリーナ), M12,HONEY, JUST ALLOW ME ONE MORE CHANCE (ワン・モア・チャンス), M13,I SHALL BE FREE (アイ・シャル・ビー・フリー) |
1963年発表の2ndアルバム。フリーホイーリン。プロデュースはジョン・ハモンド。 前作は、2曲以外全てカヴァーであったが、今作はディランのソング・ライターとしても飛躍の一枚となった。曲目を見て貰えば分かるようにディランのオリジナル・ソングが大半を占め、珠玉の名曲がオンパレードである。当時のアメリカは公民権運動、反戦運動真っ只中であり、風に吹かれてを始めとし、このアルバムは熱烈に支持され、プロテスト・シンガーとしても認められることになる。ディランにしてみれば、この辺もなんだかなーといった感じだったのかもしれない。ちなみに、アルバム・ジャケットも数々の名ジャケに負けない超名ジャケである。ジャケットはグレニッチ・ヴィレッジ(どちらかと言えば、ジャズ・ファンにお馴染み)の通りで、ディランと腕を組む女性は当時ディランの恋人であったスー・ロトロ。(イタリアへ留学してしまい、そのことも歌われている) サウンドの方は、もちろんほぼディラン一人による弾き語りで、特筆することがない。しかし、それだけにいつ聴いてもこのアルバムに収録されている歌の普遍性は凄い、と思い知らされる。風に吹かれて、戦争の親玉のストレートな歌詞、はげしい雨が降る、くよくよするなよ、と言った名曲の数々。いつ聴いても北国の少女でのラストのハーモニカは鳥肌がたつ。そんな言葉に出来ない歌の数々だ。 現在も、決してなくならない戦争、決して消えない恋人への思い、決して消えない駄目な自分 が風に舞うことなく誤魔化されてゆく。 友よ、その答えはこのアルバム(風)に舞っている。 (ごめんなさい。結構寒いっすね) |