CAMBERWELL NOW

THIS HEATは、いわゆるニューウェイヴ系のミュージシャンとして
語られているが、私はこのニューウェイヴというのがいまいちよくわからない。
チャールズ・ヘイワードは、クワイエット・サンの項でも書いたが、カンタベリー〜レコメン
の流れを汲むミュージシャンで根底にはやはりそういったプログレッシヴ的なものが強い。
THIS HEATだけがやたら、取り上げられるが、これも大名盤である。


ALL'S WELL

キャンバーウェル・ナウは、82年に活動を開始し、87年にそのバンド活動を終える。
その活動期間に3枚のレコードを残している。このアルバムは編集盤で、その3枚の曲を
ほぼ網羅している。(現在はこのCDだけ流通)
曲の解説としては、ロクス・ソルスについているチャールズ・ヘイワード自身の解説を
読むのが望ましい。

音的には、非常に実験色が強く、チャールズ・ヘイワードらしさが如実と出ている。
それは、クワイエット・サンの頃からの緊張感溢れるドラミングでも分かって頂けると思うが、
無機質的なドラムや、THIS HEATからの成果がここでは、詰め込まれている。
ループの多用、民族音楽的リズム、環境音楽、アンビエント全ての音楽性がガラスのように散りばめられている。
社会的なメッセージ色濃い歌詞や、奥深さは並大抵じゃない。メロディも美しい。


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