BjÖrk

アイスランド出身のSSW。前身は言わずと知れた(私はあまり知らない)シュガーキューブス。ビョーク自身は幼い頃から音楽に関わりあっていたようでシュガーキューブス以前にデビューしている模様。1986年にシュガーキューブスとしてデビュー。4枚のアルバムを残すが1992年に解散し、その後ソロに転じる。
ソロ以降は、周知の通りビョークのキャラクター、映像、歌、電子音を駆使した活動で、その名が一般化したのは恐らく、2000年公開の映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年カンヌ国際映画祭女優賞受賞)だろう。(女優としても活躍中 ネズの木〜グリム童話より)
ソロ以降の作品はどの作品もかなりクオリティが高く、レディオヘッドと並ぶ現重要アーティストの一人として君臨する。映像作品(PV等)も多数発表されている。(このビデオ・クリップも大変好評価を得ており、グラミー賞等も受賞している。)

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私自身ビョークの作品は、ホモジェニック、ヴェスパタインが大好きなのだが、いつも作品が発表される間隔がかなり開くアーティストで今回の新譜(2004年8月)の時もすっかりその存在を忘れていた。が、やっぱり作品の質はかなりのもので一聴するだけで引き込まれてしまった。新譜発表記念というわけでビョークを追加。。。
こんなところ(HP)で作品紹介をしなくても、恐らく聴いている人がほとんどだと思われるので適当(!)に紹介。
ビョークを聴いたことのない人は、どの作品もそれなりのクオリティの高さなので適当にどうぞ。プログレ好きの人は、ヴェスパタイン辺りが良いはずです。多分。

 

MEDULLA

M1,Pleasure Is All Mine
M2,Show Me Forgiveness
M3,Where Is The Line?
M4,Vokuro
M5,Oll Birtan
M6,Who Is It
M7,Oceania
M8,Submarine
M9,Sonnets/Unrealities XI
M10,Desired Constellation
M11,Ancestors
M12,Mouths Cradle
M13,Mivikudags
M14,Triumph Of A Heart
2004年発表の5thアルバム。前作『VESPERTINE』から約3年ぶりということになる。
個人的にはやっと出たか、という感じではなく、先述した通り忘れていました・・・。しかし、オリンピック開会式に出演したりと(もちろん見ていない)ビョークのファン周辺は結構慌ただしかった事でしょう。と、まぁ、かなり他人事のようなアルバム紹介になっているのだが、聴けば一瞬で引き込まれた。前作ヴェスパタインはダンサー・イン・ザ・ダークという映像美から飛び出し、ジーナ・パーキンス(ハーピスト)との出会いによりクリエイトされたビョーク流内省的詩世界だったのに対し、今作ではその成果をも溶かし徹底的に贅肉を殺ぎ落とさせた結晶美である。

ちなみに、今作ではマイク・パットン、元ルーツのラゼール、日本人ヒューマン・ビート・ボックスのDOKAKA等が参加。(個人的には全く知らないんですけど)その他にも様々な人の声が刻まれている。(Icelandic choir,London choirとしてクレジット。)そして、なんとロバート・ワイアットの声までもがサンプリングされている。

ヒューマン・ビート・ボックスを多用した声だけの世界。人間の声によるリズムが電子音のように聞こえる不思議が実に味わい深い。そして、徹底的に怖い。その声を編集するビョークを想像すると、それも怖い。(ついでにジャケも相変わらず怖くて、美しい)
実験的、前衛的という称され方よりも小悪魔的という言葉がぴったり来る、現世の新の意味での歌姫。エレクトロニカ特有の冷たい感覚、そこにビョークの体温がさらに絶対零度に引き下げるような効果をもたらす。私はどちらかと言うと目新しさは感じない。この辺がやっぱり、ビョークっぽいな、と思う。レディオヘッドのようにやっぱり現在のポピュラー・ミュージックの地平線にビョークは現れるのである。

 

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