TELEVISION

テレヴィジョンは、ニューヨーク・パンク勢の代表格だ。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドから始まった、ニューヨーク・アンダーグラウンドの
音楽は、ますます鋭敏に磨かれ、ソニック・ユースへと移っていく。
トム・ヴァーレインのある意味、パンクらしからぬ繊細でメロディアスなギターと、クールな声が
その他のイギリス・パンク勢とは違う。パンクであらず、パンクであった、本当の意味でパンクと
呼べるバンドだと思う。(パンクは、髪を短く切って、スリー・コードでというのは個人的にハァ?と思う。
やたら髪の毛をツンツンとして、シド・ヴィシャスのTシャツを着て『俺はパンクだぜ!』というのが一番恥ずかしい(笑

TOM VERLAINE :LEAD VOCALS,GUITAR
RICHARD LLOYD :GUITAR,VOCALS
FRED SMITH :BASS,VOCALS
BILLY FICCA :DRUMS


MARQUEE MOON

77年発表のデビュー・アルバム。
奇跡的なアルバム。時代の空気感というのがあるのに対して
テレヴィジョンや、ソニック・ユースはニューヨークの空気感を見事に詰め込んだアルバムを作った。
タイトル・トラックの後半のジャム・セッションは言葉にならない(感動的)格好良さがある。
B面の曲が個人的に一番流れ的にも好きなのだが、エレヴェイションの繊細なギター・イントロには
身震いする。そして、6曲目、ガイディング・ライトの繊細さ、7曲目の、印象的なギターと、トムの
シャウト、これが実に格好良い。そして、8曲目、引き裂かれたカーテン、これが実に繊細さが溢れていて
その他のパンク勢にはない、充分説得力を持ちえた名曲である。ちなみに、トムの歌詞の素晴らしさは言うまでもない。
全8曲というのも、アルバムがだらけることなく聴けて素晴らしいと思う。事実捨て曲は1曲もない。


 

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