STILL LIFE

とりあえず、最近までは正体不明のバンドと謳われていて、神秘性も秘めたバンドとして
マイナー・ロックファンに人気の一枚であったのだが、最近そのバンドのメンバー等の
詳細が入ってくるようになった。70年代の英国アンダーグラウンドを
象徴するヴァーティゴ・レーベルから発表された。


STILL LIFE

最初これを聴いたときは、『えっ!?ハミル?』と思ってしまったが、全くの別人。
しかし、声質は似ていて、聴き手を翻弄し、吸引する歌唱力等も似ている。
のっけからのPEOPLE IN BLACKでは、クレシダのようなオルガン・サウンドと
プログレッシヴ・ロックに見られる構成力で圧倒する。ハモンド・オルガンというのは
70年代にその時代を築いたが、今聴いてもある種新鮮な息吹というか、生の感情が
伝わってくるのだから面白い。コーラス等も非常に巧みで、とりあえず感動的である。
メジャー・プログレ勢にも見劣りしない。ジャケット・アートもヴァーティゴを代表する
一枚です。オリジナル盤は云十万なのだが、せめて紙ジャケットで所有したいところ。
古臭そうという先入観を捨てて聴いて欲しい一枚です。


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