SCOPE

ジャパニーズ・プログレッシヴ・ロック・バンド、スコープ。


 

PLEASE WAIT!

 

 


資本主義の風景

ジャパニーズ・プログレシッヴ・ロック・バンド、スコープの2nd。
いわゆる、クリムゾン・フォロアーのバンドはかなりの数になると思うのだが、
このスコープは、それだけではない何かを持っている気にさせられたアルバム。
もちろん、聴いてもらえば分かると思うが、暴力性と美しさが同居するアルバムである。
タイトルを見てもらえば分かるとおり、かなり社会的メッセージの濃いアルバムでもある。
どうしろ、こうしろだの説教臭いことは一切言わず、音だけで示している。
不安を煽る暴力的なギターや、美しくも儚く哀しいピアノ、巧みに導入されるシンセ。
曲の構成力にしても明確で、かと言ってポップでもなく、それが丁度良い。
(個人的には、社会性を伴ったアルバムが難解すぎるのはどうかと思う)

1曲目にいきなり'君が代'というのも分かりやすいといえば、分かりやすい(笑)
タイトル曲『資本主義の風景』では、歌詞が非常に素晴らしく(またその声が良い!)
鋭利な刃物を突きつけられる感覚である。緊張感、美しさを伴った快作だと思う。


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