NICK DRAKE

世の中に認められず消えてゆくアーティストは、それこそ山のように
いるだろう。そんな中の一人と簡単には言えないのがこのニック・ドレイクだ。
彼がそんな世の中から遠ざかっていき、最終的には死にいたるわけだが
現在になって再評価されたとは言え、あまり意味のあることではないのかもしれない。
まぁ、再評価されていなかったら聴けなかったかもしれないので、そうは簡単に言えないが。。


 

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PINK MOON

自分の存在に価値がないと知ることほど残酷なものはないのかもしれない。
ニック・ドレイクがそう思っていたのかは知る由もないが、そんな悲しい声の
ピンク・ムーンで幕を開ける。だからこそ、自分に価値がないと思うような人には
心地よく感じるのだと思う。前作はやや多彩なバック・ミュージシャンに彩られた
アルバムだったのに対し、今作はアコースティック・ギター、ピアノと彼の声とシンプル
そのものだ。その分余計に悲痛な感情が生々しい声とともに伝わる。悲痛とは言っても
先ほども言ったが、聴き手には心地よく感じる。

このアルバムの発表後しらばくしてニック・ドレイクは死ぬ。
何故死んだか等は、別にどうでもいい。
このアルバムの素晴らしい歌や曲にただ身を任せるだけでいい。


 

PLEASE WAIT

 

 


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