HEDNINGARNA

北欧というのは、現在プログレッシヴ・ロック、トラッドの宝庫となっている。
特にスウェーデンという国は、プログレ、トラッドの分野以外においてもかなり
重要な地として知られる。ヘドニンガルナもまたそう言ったトラッドを貪欲に取り込み
ロックというフィルターを通し、ダイナミックに表現する重要バンドの中の一つだ。
フィンランド人の女性ヴォーカリストを迎え、彼等の活動はよりパワーを増し(92年の『kaksi』より)、
展開されてゆくことになる。現在も活動中。


 

 

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TRÄ

HALLBUS TOTTE MATTSSON -luta,mandora,mora-oud,sang
BJORN TOLLIN -tamburin,trummor,slagverk,slaglira,fogsvans,sang
ANDERS STAKE -hardingfela,fiol,svensk sackpipa,strakharpa,moraharpa,salgflojt,basmoraharpa,mungiga,sang
SANNA KURKI−SUONIO -sang och rost,bastrumma
TELLU PAULASTO -sang och rost,basmoraharpa,fioler

94年発表の3rd。邦題:異教徒。
やはり基本は、ドラッドだろう。北欧の小謡、民謡を元にオリジナルに仕立てている。
この辺りまでは、普通のトラッド・グループにも顕著なところであるが、このヘドニンガルナという
グループは、そこから並々ならぬ重たさを放っている。土台となるベース、パーカッションの部分が以上に重く、
どんなロックにも負けない凄まじいグルーヴ感を放っている。

それはある種の磁場を作り出す事に成功しており、そこにアグレッシヴなヴォーカルが更に攻撃度を上げている。
ラジカル・トラッドと呼ばれるが、北欧という冷たい空気感、また北欧だけに括れない無国籍トラッドの典型だろう。
邦題にもある通り、異教徒的な匂いも充分だ。非常に怪しい空気が充満しており
聴いていると一瞬で、周りの空気が変わる。そんな音楽だ。
このアルバムでは、いずれの要素も対等な比率で凌ぎを削りあい、単なるトラッド・ロックと括れない
危なさを実感できる。その辺のメタル、ロックをも充分ぶっ飛ばせるパワーだ。最高傑作。
(メンバークレジットの楽器がさっぱりわからないので、そのまま載せています。)


 

 

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